2018年10月24日水曜日

無音PCとは

こんばんは、こうちゃんです。

当ブログでは、私の、PC自作の話などもしておりましたが、
自作の場合、近年ではパーツが安くなったのもあり、
ショップで買っても、自作してもかかるコストはほぼ同じになってきました。

そのため、単にお金だけの事情で考えると無理して自作する必要性は薄くなりました。
ですので、どちらかと言うと趣味で、

・パソコンを組みあげること自体が楽しい
・好みのスペックに調整したい(メーカーだとある程度決められた内容なので)

などをしたい方向けかと、
この内、なかなかメーカーパソコンには無い醍醐味として、
好みのパーツを使い、テーマを持たせて作るのもよいものでして、
例えば、各パーツの音を発するもの(ほとんどファン)を排除して、無音PCを作りあげるのもよいものです。

この場合、メリットとして、部屋が静かになったり、
ファンレスで作るので、パソコンケース内部にほこりをためにくい(=汚れでの故障が起きにくい)、などのよいことがあります(あと自己満足w)。

ファンレスパーツは若干普通のパーツより高いため(技術的に難しいため)、
どうしても通常と同じスペックを求めると割高に、同予算で組むと低スペックに
なりがちですが、ここは自作は趣味の領域、と割り切って、好みのマシンを作り上げると楽しいかと思われます。

なお、具体的に無音PCの組み方を解説します。
パソコンを構成するパーツのうちで、主要各部をどうするか、例を挙げて説明します。

・電源
パソコンを動かすエネルギー源で、当然熱も生むため、通常は大型のファンが搭載されて、かなりの音を発しています。
これを無音化するにはファンを無くすしかなく、その場合熱を電源装置全体を放熱しやすい素材・構造で作るしかなく、世にはいくつかファンレス電源は販売されているのですが、
放出できる熱量にも限りがあるため、若干電源容量低め(=あまり電源を食う構成ができない)になりがちです。
もしくは電源が通常の大きなAC電源でなく、小型で無音のACアダプターを使う場合も多いです。ACアダプターの場合通常サイズのデスクトップパソコンはまず動かせず、小型ケースやちょっと変わったパソコンなどになります。

・CPU
パソコン内でもっとも熱を発する場所です。
冷却しないと、確実に熱暴走してパソコンが落ちてしまうので、クーラー必須で、通常ここにファンが使われますが、
・低発熱のCPU(性能は落ち気味ですが)
・ファンレスでも冷やせるヒートシンク(金属性の冷却装置)
を使うことでファンレス、無音が実現できます。ここは高性能CPUを使う場合、かなり大型のヒートシンクになってしまい、ケースもやや大型の物を使う必要が出てしまいます。
最近では小型の無音PC用ケースはCPUクーラーのヒートシンクがケースと繋がっていて、ケースがアルミ等熱伝導のよいものでできていて、CPUで生じた熱をケース全体が放熱する、というおもしろい仕組みで無音化するものも登場しています。

・ケース
ファンレスのCPUクーラーは大きな物が多いので、必然的にケースは大きくなりがちです。
もしくは、ベアボーンキットという、自作の中でも、ある程度パーツのセットがそろっているものですと、マザーボード、CPUに対応したセットでCPUクーラーがケースと直接連結できて、ケース自体がヒートシンクの役割を果たすもの(全体としては小型)も多いです。

・ストレージ
HDDやSSD等のデータ保存機器です。
HDDはディスク回転音がどうしてもしてしまうので(限りなく無音に近い製品もありますが)、無音のSSD利用をオススメします。
資金の都合でHDDを使うのでしたら1.8インチハードディスクなどで口コミで静音なものを使うとよいです。HDDではどうしても無音は難しいですか、だいぶ音の小さいもの、ケース中だけで音が外にはほとんど聞こえないものなどもありますので。

ほぼこれらを考えてパーツを組むだけで無音PCが成立します。
他の部分は余談として、

・DVDドライブ
稼働時には動作音がしてしまいますが、ディスクを入れていなくて待機状態の時は最近のものはまったく動作せず無音のものが多いです。

・メモリ
元々音のしないもので、最新の高速メモリは発熱がすごいため、ヒートシンク付きのものもありますが、すべてファンレスで無音です。

・マザーボード
上記のCPUとケースを決めればおのずと対応するマザーボードは決まるので、それでよいかと。
マザーボード自体には音を出すような機構はありませんので、自分の組み立てる目的にかなうものを選べばよいと思います。

以上をうまく組み合わせて無音PCを構築するとよいです。
若干売られている種類や、中古や安売の品数から、どうしても同スペックあたりの値段が割高になりがちですので、あくまで自己満足のレベルで
※例えばリビングでテレビの横において使う、などなら無理に無音である必要はないので

ちなみに、実際に1台ファンレスケース、SSD、電源で1台無音PC組んでみました。
夜間つけっぱなしでもまったく音がしなくて大変快適です。

無音PCの魅力と、作り方をご紹介してきましたが、
実際に完全自作して、パーツの相性や電力供給まで考えて無事動くPCを組み上げるのは難しいものです。

そんな方用に、
ベアボーンキットという、ケース、CPU、電源がセットされ、
ディスクとメモリを積めば動作する半自作PCキットも世の中には多数出回っております。
大型で高性能なタイプのベアボーンはもちろんファンもついていて、それなりに音が出るものですが、
最近ではテレビの裏につけたり、広くない場所でも便利に使えるように、超小型のベアボーンなども登場していて、人気を博しています。
そのような小型ベアボーンはどうしてもサイズの都合でやや性能は抑え目になることが多いですが、その分、小型で低発熱のCPUやチップを搭載したマザボで組まれていることが多く、ファンレス、無音のPCも数多く登場しています。

「ベアボーン 通販」
とか、そもそも
「ベアボーン」
だけで検索しても、ネットでの販売店や、取り扱いもあるショップの情報などが多数出てきます。
実際買うかは別として、自作しつつも興味ある方などは、
ぜひ一度検索してのぞいてみてはいかがでしょうか。
参考になると思います。


こうちゃん